「小泉・竹中」政策で本当に格差を生んだのか
竹中平蔵●慶應義塾大学教授、グローバルセキュリティ研究所所長。1951年生まれ。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、慶應義塾大学総合学部教授などを経て、2001年小泉内閣で経済財政政策担当大臣。02年金融担当大臣、04年郵政民営化担当大臣を兼務。05年総務大臣。04年には参議院議員当選。近著に『竹中式マトリクス勉強法』がある。
私のことを「市場原理主義者」と批判する人がいるのは承知しています。しかし「原理主義者」と決め付けられればどんな人でも悪者になります。私が市場原理主義者なら、市場がすべてを解決すると信じ込んでいることになるでしょう。そんなことはありえません。
たとえば私は小泉純一郎内閣の金融担当大臣として、金融危機の沈静化につとめました。そのときにやったのは規制の強化です。銀行への規制やルールを強化したから、不良債権処理ができたのです。
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