経産省が社長を呼び出し注意

この事態に梶山弘志経済産業大臣は12月5日、東京電力社長の小早川智明氏と面談。福島第一原発の作業現場でトラブルが相次いでいることについて「緊張感を持って臨んでもらいたい」と述べ、安全確認を徹底するよう求めた。原子力規制委員会も人手不足がミス連発の背景にあるのではないかとして、検証を進めるとしている。

小早川氏は面談後「バランスがとれた人材の配置になっているか、人手不足のセクションがないかなど、トラブルの原因をしっかり分析し、体制強化に努めたい」と述べていた。

さて、そんな東京電力にとあるニュースが飛び込んでいた。元日立の会長で、同社をV字回復させた立役者であり、現在は東京電力会長の川村隆氏が引退を宣言したのだ。川村氏は胸の内をプレジデント誌に語った。

「80歳になったら、引退する」

東京電力会長の川村隆氏が自身の進退について、80歳で引退する方針であることがプレジデント編集部のインタビュー取材でわかった。川村氏は1939年生まれで、今年の12月19日に80歳の誕生日を迎えることになる。

川村氏は北海道函館市出身。東京大学を卒業後、62年に日立製作所に技術者として入社した。子会社である日立マクセルの会長を経て、09年に日立製作所の会長兼社長に就任した。

当時の日立はリーマンショックの煽りを受け、経営危機に陥っていた。川村氏はテレビや液晶パネルなど不採算部門から撤退し、成長分野とされた社会インフラに経営資源を注入。厳しい「選択と集中」の改革を断行し、日立をV字回復させた。