高級バターvsコンビニ菓子パン どっちが節約できる?

例えばカルピスバターという超高級バターがあります。スーパーマーケットで高嶺の花という感じで手を出すことをためらってしまいます。数百円のバターやマーガリンを買う人のほうが多いと思います。一度買ってみると分かりますが、驚きの美味さです。

あるいはサイズが小さいのに500~600円するような醤油が売られています。クオリティ重視ということで倍以上の量の醤油より値段が高かったりします。買ってみると、なるほど味の濃さというか深みがあります。

こうした食材を高いと考えて手を出さないのもかまわないのですが、あえて買ってみても実はあなたの生活にかかるコストはそれほど高くありません。

毎日朝食のときパンに塗って1カ月半で使い切ったバターや2~3カ月かけて使うような醤油があったとして、1日あたりのコストは本当に小さなものです。

1500円のバターが45日の幸せをもたらしてくれたとき、1日あたりのコストは33.3円です。しかし「満足度」はどうでしょうか。高級バターを塗った朝食、高級醤油で食べる刺身は感覚的には一歩上の味に思えるはずです。(図表1)

実はコンビニの菓子パンに150~200円を使ってしまうほうが「高い朝食」になっています。しかし満足度はどうでしょうか。

コンビニの菓子パンの味に感動することはまずありませんよね。コスパを考える時、より重要なのは購入単価より1日あたりの単価なのです。