サウナ室を出たら、次は水風呂に入る。温められていた身体が冷たい水で急速に冷やされ「気持ちいい?!」となるところなので、サウナー(サウナ愛好者)の中にも特に水風呂をメインの楽しみにしている人は多いのだが、水風呂でも、リラックスしているときに優位になる副交感神経ではなく、交感神経が優位になる。

本多直之、松尾大『人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?』(KADOKAWA)

16℃などの水風呂(場所によっては一桁台の温度の水風呂もある)にずっと浸かっていたら、体温はどんどん下がり、またもや生命の危機に晒されることになるからだ。

水風呂も十分に浸かったところで、浴槽を出て、外気浴スペースで休憩を行う。

このとき、サウナ→水風呂で大きく交感神経優位になっていたところから、反発して逆に副交感神経が優位となり、身体全体が一気にリラックスモードに入る。

水風呂によってぎゅっと収縮していた血管が解放され、体表温度も脈拍も平常時近くに戻る。

この、交感神経優位から副交感神経優位に自律神経がスイッチし緊張から解放されたときのホッとした感じ、自分の基準である体温や脈拍へと一旦リセットされ、リブート(再起動)されるときの、いうなれば野性的な感覚が、サウナにおける爽快感であり「ととのう」という感覚の正体だ。

この一連の流れを終えると、血流の変化によって身体の凝りがほぐれ、全身のだるさや疲れが取れる。頭はシャキッとしてすっきりし、新しい軽やかな気持ちでまた仕事に向き合うことができるようになる。

良質な睡眠を得られる

睡眠不足や不眠症に悩む人も多いが、良い睡眠を得るのにもサウナは効果的であり、サウナの本場・フィンランドでも、「サウナに入れば睡眠薬は必要ない」と言われている。

筆者と共にサウナの研究を進めている日本サウナ学会代表理事の加藤容崇医師は、このサウナが睡眠にもたらす効果を検証すべく、サウナに入った日と入らなかった日の自身の睡眠状態を計測した。