コンビニおにぎりは「イクラ」を選ぶ

業務の忙しさのためにコンビニを継続して利用せざるを得ないこともあると思います。

そこで気をつけていただきたいのは、おにぎりです。コンビニのおにぎりは、想像以上に食塩(ナトリウム)含有量が高いのです。そうすると、糖質の塊であるお米にたっぷりの塩分を摂るわけですから、毎日食べるのは避けたいところです。

大谷義夫・赤石定典『疲れ知らずで病気にならない 名医が教える科学的に正しい食べ合わせ』(KADOKAWA)

それでもおにぎりを食べたい方には、イクラのおにぎりをおすすめします。おにぎりの海苔にはほとんどの栄養素が入っていますが、ビタミンDだけが入っていません。そのビタミンDが豊富に入っているのがイクラを含めた魚卵や魚介、鶏卵など。だから、イクラのおにぎりは栄養素的にいえばバランスがとれているといえます。

ビタミンDは体内において骨を強くしたり、カルシウムとリンの吸収を助けたり、血液中のカルシウム濃度を一定に保ってくれます。ビタミンDが不足すると、骨粗しょう症を発症するリスクが高まるといわれています。

もう1品プラスするなら、枝豆です。おにぎりしか買わない人でも、枝豆を足せば栄養価が一気に上がり、栄養のバランスが良くなります。枝豆は未成熟の大豆であり、植物性のタンパク質が豊富な上、葉酸、ビタミンB群と、大豆にはないビタミンCも含んでいます。

「サラダ+ノンオイルドレッシング=健康」ではない

また、コンビニには多くの品目が入ったサラダが売られています。食生活の正常化のためにも、こうしたものも摂るのがいいでしょう。とはいえ、サラダだけを食べて健康的だと思っている人は注意しなくてはいけません。タンパク質のおかずも摂っているかどうかを意識してください。

脂溶性ビタミンを効率よく摂取するために、ドレッシングに油が入っているものを買っているかどうかも重要です。ノンオイルドレッシングで野菜サラダを食べてもビタミンAなどの吸収率は高まりません。もちろん、ほかのおかずのどこかに油分があれば大丈夫です。