ハリウッド映画にはない勇気をもらえる

というのも、人生100年時代というのは、まさに山あり谷ありの長い人生だからです。おそらく色んなことがあるでしょう。成功したと思ってもどんでん返しがあったり、仕事も何度か変わるかもしれません。韓国ドラマのように。だからドラマを見ていると参考になることがたくさんありますし、一度や二度の失敗でへこたれてはいけないなと勇気づけられるのです。

つまり、人生100年時代はこれまでの一山の人生とはまったく違うのです。一つの仕事で60過ぎの定年間際にピークを迎えて、後は余生を送るだけの人生とは。私はそういう一山の人生をハリウッド映画になぞらえています。クライマックスがドカンと一回あって終わりなので。

さらにハリウッド映画は2時間で完結します。それに対して、韓国ドラマは長い。だから人生100年時代のようにたっぷりと時間がある人生には、もってこいの娯楽なのです。忙しくて時間がない人はそんな長い物語は見てられないでしょうから。韓国ドラマイコール専業主婦と揶揄されるのもそうした理由からです。

秋の夜長を彩る、第1話にピッタリだ

でもこれからはみんな時間があるのです。いや、時間的にゆとりをもって生きていく必要があるのです。そうでないと息切れしてしまいます。60歳の定年まで頑張ればいいだけの人生は100メートル走みたいにただ全力疾走していればよかったわけです。あとは病気になっても生命保険でなんとか延命するといったように。

しかし人生100年時代はそうはいきません。最後まで元気で働き続けるのが理想とされていますから。しかも山あり谷ありなので、のんびり景色を楽しみながらロングトレイルでもする感覚で生きた方がいいのです。だから韓国ドラマを見る余裕くらいないとダメなのです。

秋の夜長、今年はみなさんも一つくらい韓国ドラマを見てみてはいかがでしょうか。これから始まる人生100年時代の第1話として……。

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