日本代表には「高くて重い」相手を撃破してきた実績がある

ちなみに、予選で戦ったスコットランドとの体格差を示すグラフを見てみると、平均身長は日本183cmに対して、スコットランド187cmと差は2.2%超である。一方、平均体重は日本100kgに対してスコットランド103kgと差は3.0%超であり、対南アフリカと同じように体格差は2~3%だと考えられる。だが身長の分布では概してスコットランドのほうが有利だった。

代表選手の身長・体重差(日本対スコットランド)

ついでに3戦目の相手、サモアとの体格差も比較してみた。平均身長は日本183cmに対して、サモア186cmと差は1.6%超にすぎないが、平均体重は日本100kgに対してサモア106kgと差は6.0%超であり、特に体重において体格差が大きかったと言えよう。

代表選手の身長・体重差(日本対サモア)

そうしたハンデを乗り越え、ベスト8を勝ち取った日本のさらなる進撃はあるのか。前回大会に続いてW杯2回優勝の実績を持つ南アフリカを倒すことができるのか。「大一番」の戦況については、スポーツライターの相沢光一氏に分析を譲りたい。