他人が思いつかないようなアイデアを生み出すにはどうすればいいのか。書評サイト「HONZ」代表で元マイクロソフト社長の成毛眞氏は、「『思考の寄り道』をすることが大切。たとえば、本は10冊同時に読んだほうがいい」という――。
※本稿は、成毛眞『一流になりたければ2駅前で降りなさい』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
本は10冊同時に読んで脳内でミックスさせる
私の本を何冊か読んでくれている人は、私が「本は10冊同時に読む」主義であることをよく知っていると思う。知らない人のために説明すると、集中・速読がよしとされがちな読書の世界でも、そこにとらわれる必要はないということであり、むしろ散漫でいいし、遅読だっていいということだ。
なぜ散漫がいいかというと、それが自分の脳の中でミックスされるからだ。
『「盛り」の誕生 女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識』
『海と陸をつなぐ進化論 気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化』
『ロードアイランド・スクール・オブ・デザインに学ぶクリティカル・メイキングの授業 アート思考+デザイン思考が導く、批判的ものづくり』
『生命科学クライシス 新薬開発の危ない現場』
『世にも危険な医療の世界史』
『へんちくりん江戸挿絵本』
『ウイリアム・ウイリス伝 薩摩に英国医学をもたらした男』
『掃除で心は磨けるのか』
『わたしが「軽さ」を取り戻すまで "シャルリ・エブド"を生き残って』
『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』
『海と陸をつなぐ進化論 気候変動と微生物がもたらした驚きの共進化』
『ロードアイランド・スクール・オブ・デザインに学ぶクリティカル・メイキングの授業 アート思考+デザイン思考が導く、批判的ものづくり』
『生命科学クライシス 新薬開発の危ない現場』
『世にも危険な医療の世界史』
『へんちくりん江戸挿絵本』
『ウイリアム・ウイリス伝 薩摩に英国医学をもたらした男』
『掃除で心は磨けるのか』
『わたしが「軽さ」を取り戻すまで "シャルリ・エブド"を生き残って』
『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』
たとえばこれは、私の主宰する書評サイトHONZでの、ある日の「おすすめ本レビュー」の新しい方から数えた10冊である。レビュアーが偏ったせいでいささか選書に偏りがあるが、それでも、社会系、サイエンス系、歴史物などルールなくばらけていて、サイエンスものとひとことで言っても、ジャンルは別である。