▼「ちょっと散歩に…」といって、真夜中に散歩に行こうとする
中等度以上に進行した認知症の人には、真夜中に限らず、散歩も含めて突然外に出たがる方がいます。
時間の感覚がなくなっているようであれば、「今は、夜中だからお茶でも飲んでまた横になりましょう」と伝えて、ノンカフェインの温かい飲み物などを出してあげ、注意を外出から違う方向へと向けてあげるのがいいでしょう。
せん妄などの意識障害がある場合もあり、それに対しては適切な薬物療法が有効な場合があります。
また、こうした外出によって生活リズムが昼夜逆転している場合、それを元に戻す指導も必要になってきます。
▼ひとりでトイレに行けず、失禁してしまう
軽度の認知症であれば、廊下などに矢印を書いた紙を貼ってトイレの場所へ誘導してあげることで、改善するケースがあります。
また、トイレの時間帯などが決まっているのであれば、前もってトイレに誘導してあげることも有効な場合があります。
ただし、特発性正常圧水頭症や過活動性膀胱といった身体疾患が背景にある場合には、薬物治療を含めた適切な処置により改善する場合もありますので、きちんと医学的な評価をすることも大切です。