2025年には700万人に達するといわれる認知症患者。家族はどんな準備をしておけばいいのか。今回、7つのテーマに分けて専門家に聞いた。第3回は「入れる施設」について――。(全7回)
▼入れる施設
グループホーム、特養、サ高住……受け入れてくれるのは?

退所を迫られる可能性も視野に

親がもし認知症になったら、どのような施設に入居できるのでしょうか。

写真=iStock.com/Dean Mitchell
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認知症の診断を受けた人なら、特別養護老人ホームか認知症に特化したグループホーム、もしくは「特定施設」の指定を取っている介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅(サ高住)、ケアハウスなどが選択肢となります。「特定施設」とは、介護型の施設で、施設の職員が24時間態勢で介護を行います。

このうち特別養護老人ホームは、介護保険で入居できる公的な施設で、低コスト。しかし、入りたい人が多く入居待ち期間が長くなるのが難点です。

認知症グループホームは認知症の人が少人数で暮らす施設。自宅のような家庭的な環境のもと、それぞれの役割を分担しながら暮らします。