2025年には700万人に達するといわれる認知症患者。家族はどんな準備をしておけばいいのか。今回、7つのテーマに分けて専門家に聞いた。第1回は「初期対応」について――。(全7回)
▼初期対応
「老親が認知症かもしれない」と思ったらどうするか
「一人暮らし」できるケースも
親の認知症に早目に気付くには、「ちょっとおかしいな」と思ったことをメモしておくことが有効です。「何月何日にこういうことがあった」とメモをして、親が認知症の専門医を受診するときに伝えると、診断や対処に役立ちます。
「もしかしたら」と思ったら、とにかく早く専門医を受診することが大事です。しかし、親に「精神科に行こう」とは、なかなかいい出せません。また、いうことができても親が拒否することもあります。そこで、嘘も方便と「70歳以上は全員、認知症の検査を受診することになった」とか「今月中だと、認知症の検査は無料。来月からは有料になるよ」と話すなど、みなさん苦労して専門医受診を促しています。ただ、本人のためとはいえ、「食事に行こう」などと誘って病院に連れていくようなことはNGです。本人が「だまされた」と思ってしまうと、今後のコミュニケーションにも影響しますから。
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