2025年には700万人に達するといわれる認知症患者。家族はどんな準備をしておけばいいのか。今回、7つのテーマに分けて専門家に聞いた。第2回は「支援ネットワーク」について――。(全7回)
▼支援ネットワーク
認知症カフェ、家族会……まずどこに頼ればいいか

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認知症と診断された人や家族への支援ネットワークや相談窓口で、代表的なのは地域包括支援センターです。介護についての総合相談窓口の役割を担っていて、社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーなどの資格を持つ職員が、専門性を生かして高齢者本人やその家族への相談対応をしています。

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認知症と診断された時点で、まだ介護保険の認定を受けていなかったら、介護保険の申請を行います。介護保険の認定を受けるには、親が住んでいる自治体の役所に本人や家族が申請します。子供が遠方に住んでいてすぐに親元に行けない場合は、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所が親を訪問して手続きを代行してくれることもあります。

すでに介護保険の認定を受けている場合は、「要支援」の方は地域包括支援センター、「要介護」の方は担当のケアマネジャーに相談しましょう。担当のケアマネジャーがいても、地域包括支援センターに相談することができます。