ベッドで“勝負プレゼン”を何度も反芻するうち、いつの間にか目がパッチリ。そんな決戦前夜におすすめしたい習慣、NGの習慣とは――。「プレジデント」(2019年9月13日号)の特集「ぐっすり眠れる! 脳科学」より、記事の一部をお届けします。
焼き肉やとんかつを食べるべきか
遠足の前夜に眠れなくなる子どもっていますよね。「ワクワク、ドキドキする緊張感」「朝、起きなければというプレッシャー」「万全を期した過剰な準備」が、その理由だと思いますが、プレゼンのような大きな勝負イベントの前夜もそれと似ています。
だからつい、いつもと違うことをしがちです。実は「いつもより2時間早めに寝る」「パワーをつけるために焼き肉やとんかつを食べる」「景気づけに寝る前にお酒を飲む」なども、翌日に悪影響を及ぼす要因になります。30~40代になれば、代謝や消化機能が落ちるので、若い頃と同じではないことを自覚すべきです。
就寝前のアルコールは、入眠こそスムーズですが、眠りが浅くなりますし、アルコールへの耐性ができて次第に量が増えます。利尿作用によって夜中に目が覚めるので、深い眠りを妨げることにもなります。スタミナをつけるための脂っこい食べ物は、胃に負担をかけるので控えたほうがいいでしょう。意外かもしれませんが、早めの就寝も「早く眠らなければ」という意識で目が冴えて、眠れなくなる原因になります。