DeNAに助けてもらうか?

川口 宏之『いちばんやさしい会計の教本』(インプレス)

SHOWROOMは、経営の自由度を確保するためにDeNAから分社化したものの、4年たってもDeNAからの援助なしには経営が回らない状態にある。DeNAがSHOWROOMの株を買い取って元のさやに収まるのも一つの方法だ。

しかし、DeNAもここ数年、業績が低迷している。先の見通しが立たない赤字会社の面倒を見るほど余裕はないだろう。「事業の選択と集中」の名の下に、二束三文で外部に事業譲渡することもあり得る。

赤字が止まらない、債務超過が解消できない、親(DeNA)のスネもかじれない。非常に苦しい状況に立たされている。表面上は華やかに見えるSHOWROOMであるが、水面下では必死にもがいている経営の姿が透けて見える。

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