清涼飲料市場が苦戦している。2009年は、金額ベースで前年比1.6%減の4兆8820億円にとどまった。冷夏気味の天候が影響したことに加え、不況による消費低迷もマイナスに作用したからである。買い控えの傾向は依然として続いており、今年も前年割れが懸念される。
ゼロ系飲料市場の推移
そうしたなか、唯一増えているのが炭酸飲料だ。とりわけゼロ系飲料と呼ばれる糖分やカロリーをカットした商品である。06年に「ペプシネックス」が発売されたのが最初で、翌07年には「コカ・コーラゼロ」も登場。当時は“ゼロ戦争”と呼ばれ話題になった。その結果は急激な右肩上がりとなり、09年には前年比43.6%増の1340億円にまで拡大してきた。
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