名経営者の多くはコンサル出身ではない
「経営の神様」というと思い出されるのは、松下幸之助です。松下電器(現:パナソニック)を一代で作り上げた人です。松下幸之助の商売人としての人生が丁稚奉公から始まったのは、とても有名な話です。HONDAを創業した本田宗一郎も、高等小学校卒業後、自動車整備工場に丁稚奉公しています。稲盛和夫は大学卒業後、数年間のメーカー勤務を経て、京セラを設立しています。
海外ではどうでしょう?
ビル・ゲイツは大学在学中にマイクロソフトを創業しています。長くGE(ゼネラル・エレクトリック)を率いたジャック・ウェルチは、大学で博士号を取得後、すぐにGEに入社し、その後ずっとGEでキャリアを積んでいます。カルロス・ゴーンはタイヤメーカーであるミシュランでキャリアを積み、その後ルノーに移り、日産の再建を手がけています。
ずいぶん極端な例と感じるかもしれません。でも、名経営者と評されている方々は、自身が創業者であるか、事業会社でキャリアアップしているか、そういうキャリアであることが多いのです。