喜怒哀楽を素直に表現すべし

他人の目など気にしない。自分が正しいと思ったことをやる。一方で、もしもその「正しいと思ったこと」が間違っていたのであれば、それは修正しなくてはいけない。ただ「愛想笑いをしない」は間違いなく正しいと思っている。

今回、愛想笑いをする場面・人があまりにも多過ぎると感じたため、こうして原稿にまとめてみたのだが、改めて振り返ってみると、これまでも仕事のあらゆる場面で愛想笑いは存在していた。私も20代のころ、同僚の営業担当者から強要された。若手ライターだった時代もしていた。しかし、40歳を過ぎてからはまったくしていない。

それで疎まれるのであれば、どうぞ疎んでくれ、としか言えない。面白くもないのに笑うことを強要され、それを苦痛に感じるような人生は送りたくない。笑いというものは、本当に面白いと感じたときにしか発してはいけないのである。

「喜怒哀楽」という4つの感情を表す言葉がある。このなかで「怒」と「哀」はネガティブな感情であり、突発的に生じることも多いため、素直な感情が表れがちである。だが「喜」と「楽」は比較的コントロールが可能なため、本心を押し殺してでも表現することが求められがちだ。だからストレスになる。

余計なストレスから解放されたいのであれば、「喜怒哀楽」に正直に生きようではないか。

【まとめ】今回の「俺がもっとも言いたいこと」
・愛想笑いの多くは、空気の読み過ぎで起きている。
・愛想笑いを止めること──自分の感情に素直に生きる、という選択をすることで、多くのストレスから解放される。
中川 淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)
1973年東京都生まれ。ネットニュース編集者/PRプランナー。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ではCC局(現PR戦略局)に配属され、企業のPR業務に携わる。2001年に退社後、雑誌ライター、「TVブロス」編集者などを経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『ウェブでメシを食うということ』『バカざんまい』など多数。
(写真=iStock.com)
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