どの業界も人手不足

また、近年のもうひとつの特徴として、若手の給与は増えて、中高年層の給与は減る傾向にある。15年と17年の全業種の大企業における給与とボーナスを年代別に比較すると、業績連動によってボーナスはどの年代も伸びているが、給与は20~30代前半が増えて、30代後半以降の年代では減っていることがわかる。どの業界も人手不足であり、この傾向は当分続く可能性がある。

このような環境下で、すでに就職している場合、年収を上げるにはどうすればいいのか。どの業界、どの年代の場合も、安易な副業に走るより、儲からない業界の構造を儲かるものへとつくり変えていくことが肝要だ。

令和元年のポイント:どの業界に就職するかで年収に2.5倍の差がつく

平康慶浩
人事コンサルタント
1969年、大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。日本総合研究所などを経て、2012年よりセレクションアンドバリエーション代表取締役就任。150社以上の人事評価制度改革に従事。
(構成=大高志帆 撮影=奥谷 仁 写真=iStock.com)
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