王侯貴族とコネ、フェラーリやタワマン所有、死刑囚の王子……
▼「社交界のプリンス」
男子高校生に不適切な行為をしたとして、2017年7月、児童買春・ポルノ禁止法違反などで逮捕された熊谷裕樹さん(逮捕時32歳)。
「社交界のプリンス」を自称し、自身の公式サイトによれば「世界の王侯貴族などの社交界の人脈を背景に、王皇族、要人、大使、文化人などとの親善や新世界秩序構築に勤める」(原文ママ)といった活動をしていたそうです。
とくに王侯貴族とのコネはなく、一般人も入れるワインイベントで一緒に撮影したモルドバ共和国元農業食品産業大臣との写真を、モルドバ共和国元大統領とのツーショットだと偽ったりしていました。
まだ事件にはなっていませんが、イタリアの貴族を名乗る日本人ピアニストなど、似たようなことをやっている偽王子は他にもいます。ヨーロッパの貴族に漠然と憧れている人など騙されやすいので要注意です。貴族を名乗る人が現れたら世界史の復習が必要です。
▼「木嶋佳苗死刑囚の"王子"」
今、私が最も気になっている王子は、ブログ「木嶋佳苗の拘置所日記」に"王子"としてたびたび登場し、獄中結婚していた週刊誌の編集者の男性。木嶋さんは交際していた3人の男性を殺害したとされる「首都圏連続不審死事件」で死刑判決が確定しています。
ブログ内ではその編集者のことを「理知的で英邁な人傑の王子」(2017年5月29日付)などと書いています。イケメンでおしゃれで仕事ができるという噂ですが、モテすぎて普通の女性では物足りなくなったという説も……。しかしそんな夫も、妻に振り回され、賞賛されたかと思ったら、もらったシルクの靴下に化学繊維が混じっていたとかで「夫が憎い」と罵倒されたりしていて気の毒です。全てが新鮮なプレイなのかもしれませんが……。
▼「青汁王子」
今年2月、健康食品の通信販売会社の若き社長、三崎優太さん(29歳)が約1億8000万円を脱税したとして、東京地検特捜部に逮捕されました。
自社製造の「すっきりフルーツ青汁」が大ヒットし会社は年商130億円にまで成長。「青汁王子」のニックネームで知られていました。東京・赤坂の高級タワーマンションに住み、ファーストクラスで海外旅行、高級外車に乗って競走馬を4頭も買うなど、ベタでバブリーな成金生活を送っていましたが、部屋は乱雑だったそうです。付け焼き刃感が漂う残念王子です。