(写真=ナイキ提供)

価格3万円と安くはないが市民ランナーの“厚底率”もアップ

従来モデルからのバージョンアップには、18カ月ほどの歳月を要した。世界のトップアスリートの意見も参考にしており、この間、開発チームはケニアに2回行くなど、特にキプチョゲとは濃密なコミュニケーションを取っている。

キプチョゲはこうコメントしている。

「このシューズは、本当の意味でアスリート、スポーツ科学者、エンジニアとデザイナーがすべての過程において密接に協力した成果です。世界中のマラソンコースで、これからも人間のパフォーマンスの限界に挑戦し続けることを楽しみにしています」

キプチョゲは17年5月に行われた非公認レースで42.195kmを2時間0分25秒で走破しているが、9月下旬から10月上旬に「2時間突破」を目的とした特別レースに再挑戦する予定。そこで、新シューズのポテンシャルが明確に証明されるかもしれない。

ロンドンで脚光を浴びたズームエックス ヴェイパーフライネクスト%は7月に一般発売されるという。価格は税込2万9700円と従来モデルより1620円高くなったが、それでも欲しいというランナーはたくさんいるはずだ。今後、市民ランナーの“厚底率”はますます増えるのではないだろうか。

(写真提供=ナイキ)
【関連記事】
メジャーが注目する"岩手と剛速球"の秘密
1試合7000円"草野球審判"を続ける理由
筋トレの新常識「追い込みすぎはムダだ」
「筋トレ後にステーキ」は大間違いな理由
「安い服を買わない」が誰も救わない理由