菅官房長官がいい出した「女性天皇容認」の波紋

秋篠宮も、眞子さんの婚約問題、佳子さんの造反、自身の皇嗣になるさまざまな行事などのことで悩み、気持ちが晴れないという報道が多い。

「秋篠宮さまは誕生日会見のころから、憔悴した表情を浮かべることが多くなりました。その原因は小室さんの問題というより、そのことに関する皇后さまからのプレッシャーの影響が大きい。秋篠宮さまは御所に上がるたびに、皇后さまから小室さん問題を憂うお言葉をかけられている。それが精神的なご負担になっているようです」

文春(3/28号)で、宮内庁幹部がこう語っている。

紀子さんには、秋篠宮と長男という天皇になる資格のある2人がいて、ついに位人臣を極めるというのだろうか、自身が思い描いてきた夢を現実のものにできるところまで来た。だが、彼女が注目を集めれば集めるほど、外からも家庭内からも、不協和音が響いてくるのである。

さらにここへきて、女性宮家創設を含めた安定的な皇位継承の検討を、御代替わり後に、それほど時間をおかないで検討すると、菅官房長官がいい出したのだ。

秋篠宮家の「帝王教育」への不安がある

元々小泉純一郎首相のときに、「皇室典範に関する有識者会議」が設置され、「女性天皇、女系天皇の容認と、皇位は第一子を優先する」という報告書が作成されたのだ。紀子さんが悠仁さんを出産したことや、安倍首相がこうした考えを否定したことから、立ち消えになっていた。

しかし、将来、悠仁さんが結婚しても、仮に女の子しかできなかったらどうするのか。差し迫る危機に対応するには、女性天皇容認という措置しかないという声が、澎湃(ほうはい)と沸き上がっているというのである。

こうした背景には、先の、秋篠宮家の帝王教育への不安が皇后にあるからだともいわれる。

「大いに物議をかもした佳子さまの文書回答にも心を痛めておられるのです。今後、“このようなご一家に、将来の皇統が引き継げるのか”といった議論が起きないとも限らない。となれば、制度云々は別にして、愛子さまを待ち望む声が世間から沸き起こっても、何ら不思議ではありません」

新潮(4/18号)は宮内庁関係者のこのような話を載せ、さらに、こうコメントさせている。

「06年9月の悠仁さまご誕生は、ただ単に皇統が守られたというだけではなく『愛子天皇』が実現せずに終わったことを意味する出来事でもありました。男の子に恵まれなかった東宮家にとって最大の“あてつけ”となったわけで、その瞬間、雅子妃殿下から紀子妃殿下が“皇位を簒奪した”とも言えます。それが将来、女性天皇が認められるようなことになれば大逆転。今度は反対の事態が生じる」

自らが生み育てた悠仁さんから、皇統が連綿と続いていくと考えている紀子さんにとって、穏やかではいられないだろうというのである。

天皇・皇后が退位した後、今度は雅子妃と紀子妃の「女の戦い」が始まるかもしれないのだ。

みなが麗しく和するという意味の「令和」時代が、秋篠宮家から起きた一陣の風のために、一転、皇室激動の時代になるかもしれない。その中心にいるのが紀子妃なのである。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)、『編集者の教室』(徳間書店)、『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)、『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)などがある。
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