モテる男は「キャッチャー気質」
天性の「モテる男」とは、「4番バッターでありエースピッチャー」です。最初から「モテ男」ではない多くの男性はこの花形にはなれません。目指そうとすると無理が生じて「キモ男」「キモおじさん」になってしまいます。
では、世の中の多くの男性は、どうすればモテ男になれるのでしょうか。一言でいえば、それは「キャッチャー気質」になることです。
キャッチャーは、プレーヤーとしてただピッチャーのボールを受けているだけではなく、投球のリードから守備陣へのサインプレー、牽制やホームを守るクロスプレーまで、たくさんの役割をチームみんなのために行っています。
この「チームみんなのために」という視点を持つことがモテ男になるためのポイントです。それを多くの男性はできない、もしくは難しいと感じるので、モテ男とは何か特別な能力を持っているのではないかと複雑に考えてしまうのです。でも、一点だけを注意すればいいのですから、モテ男になるのはそれほど難しくはありません。必要なのは、キャッチャー気質とは何かを正しく理解することです。
私の銀座ホステス時代にクラブにいらしていたお客様を例に、「内面・外見・会話」の3つの視点から、キャッチャー気質のモテ男の特徴をこれから解説していきます。
「いじり」はコントロールできているか
まずは内面です。
銀座のお客様は世に言う成功者ですから、お金があるという意味では、それ目当ての女性は寄ってきます。ホステスにしても、クラブの売上のためには、お客様を大切にします。しかし、それでは銀座のホステスに真にモテるとは言えません。成功者にも2つのタイプがいます。
タイプ①は、「富・名声・地位」はあるけれど、人格的には最悪。サイコパスとまではいかないにしても、人望のないタイプです。タイプ②は、「富・名声・地位」とともに、人格的にも優れていて人望のあるタイプです。
当たり前ですが、このうちモテるのはタイプ②です。銀座で真にモテる人にかぎって、ホステスと付き合ったりしようとせず、紳士的な振る舞いをします。ホステス側からしてみても、そのような方を接客しているときは、安心感がありリラックスできます。少しだけ贔屓してしまうこともあるかもしれません。彼らはもれなくキャッチャー気質を兼ね備えています。
特徴として、タイプ①はホステスに向かって「おい、お前」という呼び方をします。一方で、タイプ②は「○○ちゃん」「○○」と名前で呼んでくださったり、「○○のおかげで接待がうまくいったよ、ありがとう」など、感謝の言葉を口にしてくださったりします。
もう一つ、人をおとしめるジョークや人の失敗談を面白おかしく言う方は、黄信号です。「おまえ、この前のアレは本当にバカ丸出しだったよな」とか人を追い詰めるような人はアウトです。無意識に「いじり」がエスカレートしてしまい、そのコントロールができない人は意外と多いというのが私の実感です。そしてそういった方はタイプ①とみなされるので、モテません。