「コムロコイン」という仮想通貨が立ち上がっている

流れが変わってきたのだろうか。こうしたまっとうな意見が載るのは、これまでの報道におかしさを感じている編集者やジャーナリストが増えていることが背景にあると思う。

一方、いまだに週刊文春(2/28号)は「小室圭さん『コイン詐欺』と『宮内庁職員なりすまし』写真」と、まるで小室圭が詐欺を働いているかのような記事を掲載している。

内容は他愛もないことだ。ツイッターに圭の写真が載っているのだが、それを「彼が宮内庁職員になりすまして、当時イギリスに留学していた眞子さんに会いに行き、帰ってきたところの証拠写真だ」と、悪意のあるツイートをする輩がいるというのである。

文春が調べたら何のことはない、留学生向けの就職セミナーに出ていた時の写真だった。

今一つは、コムロコインという仮想通貨のサイトが立ちあがっているというお話。誰かが、小室圭の名をかたって開いた詐欺まがいのサイトだそうだが、女性セブン(3/4号)は、ここから「小室圭さん『同級生の反旗』でVIP留学取り消し危機」という牽強付会なタイトルを付けて読者を引こうとする。

もういい加減にバッシング報道は止めよ

週刊大衆(3/11号)には「小室圭さん 新卒銀行時代の『上司恫喝』&『逆ブチ切れ』黒い裏の素顔」というタイトルが載った。

こうした中傷タイトルが新聞広告やネットで流れ、読みもしない連中の間で「小室圭はけしからん奴」という風評が広がっていく。私が当事者なら信用毀損で訴える。

これだけの小室バッシングの嵐の中でも、眞子さんは公務を粛々とこなし、母親の厳しい視線にも臆することなく日々を過ごしているといわれる。

気丈な女性である。これだけを見ても、彼女は結婚すればいい奥さんになれることがわかる。その代わり怒らせたら怖いだろうが。

圭さんが、7月に行われるといわれるニューヨーク州の司法試験に見事合格して、両親の所へ「眞子さまをください」といいに来る日を信じているに違いない。

もういい加減にバッシング報道は止めて、2人を静かに見守ってあげることこそ、今メディアのやるべきことだと思う。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)などがある。
(写真=時事通信フォト)
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