「正式には『後発医薬品分割調剤』と言います。たとえば2週間分の薬のうち最初の3日分だけジェネリックを試せるんです。服用してみて『効いたな』と思えばその後もジェネリックを使えばいい。『合わない』と思えば先発薬に切り替える。この方法はあまり知られていないため、薬剤師でもよくわかっていないケースがあります」

いずれにせよ、薬剤師にジェネリックにするかどうかを聞かれたら、「どれくらい価格差がありますか?」「効き目はどうですか?」「薬剤師さんなら、どちらを服用しますか?」と率直に質問してみるのがよさそうだ。やはり餅は餅屋。薬については薬剤師がなんといっても詳しいのだから。

一方、長尾氏は「ジェネリック誘導政策の前に、多くの種類の薬を処方することが問題となっているポリファーマシー対策を優先するべき」と指摘する。

「たとえば10種類もの薬を飲んでいる人は、副作用の危険度が高まります。ただ、薬を多く出してくれると安心する患者さんはいまだに多く、多剤投与の弊害に無知、無関心な医師も少なからずいるということなんです。まずは、10種類の薬を4種類、3種類へと減らすような治療を考えることが大切です」(長尾氏)

患者の側でも、薬をなるべく減らす努力をすることが、お金の面だけでなく、健康面でも重要なことだ。もし、薬の量に不安を感じたら、薬局で薬剤師の意見を聞いてみるといい。本音を聞き出すコツは、「あなたならこんなにたくさんの薬を飲みますか?」とこっそり聞いてみること。意外な話が聞けるかもしれない。

結論:「あなたなら飲みますか?」と薬剤師に聞く

長尾和宏
医師、長尾クリニック院長
1984年東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。95年長尾クリニック開業。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、指導医。『その医者のかかり方は損です』など著書多数。
 
 

早川幸子
フリーライター
女性週刊誌やマネー誌を中心に、医療、民間保険、社会保障、節約などの記事を手がける。著書に『読むだけで200万円節約できる!医療費と医療保険&介護保険のトクする裏ワザ30』。