早慶・MARCH付属……前年比で受験者数が大幅増の学校

それでは、2019年度の中学入試で受験者を大幅に増加させた学校はどこだろうか。東京都・神奈川県でその主な学校を紹介しよう。

【前年比で受験者数を大幅に増加させた主要校】

▼共学校
青山学院・桜美林・開智日本橋・成城学園・成蹊・青稜・中央大学付属・東海大高輪台・東京都市大学等々力・東洋大学京北・文教大学付属・明治学院・早稲田実業・青山学院横浜英和・中央大学横浜・法政大学第二

▼男子校
麻布・足立学園・海城・東京都市大学付属・本郷・武蔵・明治大学中野・立教池袋・浅野・栄光・鎌倉学園

▼女子校
跡見学園・鷗友学園女子・大妻中野・学習院女子・吉祥女子・共立女子・香蘭女学校・昭和女子大昭和・女子美術大付属・立教女学院・清泉・洗足学園・フェリス・横浜雙葉

立教大学(写真)の付属高、立教池袋も受験者数が増加した

いかがだろうか。中堅・上位大学付属中学校が多く含まれていることに目が留まるはずだ。

やはり先述したように、(4)「大学入試改革への不安」と(5)「首都圏の私立大学の難化」により、大学付属校の人気が高まっていると理解できる。わたしの見立てでは、「もともとは中堅の進学校を志望して、大学受験ではGMARCHレベルに進んでくれれば……」と考える小学生の保護者が、今回一気に「付属校シフト」をしたように思えるのだ。

「日大」の系列校は、軒並み受験者数が減少

一方、前年比で受験者数を減らした学校はどこだろうか。こちらも東京都・神奈川県の主要校のみ取り上げてみよう。

▼共学校
日本大学第二・日本大学第三・日本大学・日本大学藤沢

▼男子校
芝・攻玉社・早稲田

▼女子校
大妻多摩・光塩女子学院・実践女子学園・品川女子学院・頌栄女子学院・東洋英和女学院・三輪田学園・山脇学園