なぜ月8万円赤字の家計が6万円黒字に転換できたのか

一方、昭典さんは「夫小遣い」から、仕事関係の飲み会や自分の洋服代を出していましたので、これらは家計費から出すことにして、純粋な「夫小遣い」は現状の10万円を6万円に減額しました。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/hiphotos35)

そして、夫婦ふたりで月10万円超の食費は、デパ地下総菜や宅配サービスの利用を減らし、通信費は通話の少ない有紀さんのスマホを格安SIMに変更し(3.1万円を2.3万円に)、家事代行も回数を減らす(2.4万円を1.2万円に)など、家計のメタボ部分にも見直しをかけてもらいました。

その結果「月収65万円」でも赤字にならずに、毎月約6万円貯金ができる家計が整ってきました。

今回の喜多さん夫婦のように、「自分のために使うお金」と「家族のために使うお金」がゴチャゴチャになってしまうと、「何にいくら使っているのか」が見えづらくなり、「メタボ家計なのに、支出の多さに気づかない」ということになってしまいがちです。

収入の多い家庭では特に、「払えるから」と油断せずに、家計簿をつけ、支出をしっかりと把握してもらえればと思います。「わが家は収入の割に貯まっていないな」と感じたら、まずは家計を知ることから始めてみてください。

【家計コストカット額ランキング】
1位 -4万円 夫小遣い
会社の飲み会、服などは家計費から出すことにして、純粋な「小遣い」は減額
1位 -4万円 交際費
妻の個人的な交際費が多かったので、その分は「妻小遣い」から払うことに
3位 -2.7万円 食費
デパ地下での総菜購入を極力控え、1週間1.5万円でやりくり
4位 -2.1万円 教育費
妻が通うジムをひとつ減らし、もうひとつは「妻小遣い」から出すことに
5位 -1.45万円 生活日用品
家電や雑貨などの購入頻度を月2回から1回へ
6位 -1.4万円 交通費
妻がブログのネタ探しに出かける回数を減らした
7位 -1.2万円 家事代行
妻が出かける回数を減らし、家にいるときは妻が家事を
8位 -0.8万円 通信費
通話の多い夫のスマホはそのまま。妻のスマホを格安SIMにし、タブレットは解約
●増額 +4万円 妻小遣い
5万円に増額し、妻関係の出費はこの額でやりくり
(写真=iStock.com)
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