1987年に外務省に入省された皇太子妃雅子さまは「均等法第一世代」にあたる。コラムニストの矢部万紀子氏は「均等法第一世代は、均等と言われて入社したものの、“男性ファースト”の会社組織に『約束と違う』と感じてきた世代だ。雅子さまも皇室外交を期待して皇室入りしたものの、“お世継ぎファースト”な皇室に『約束と違う』と苦しまれたのではないか」と語る――。

※本稿は、矢部万紀子『美智子さまという奇跡』(幻冬舎新書)の一部を再編集したものです。

2019年1月7日、昭和天皇30年式年祭のため、皇居に入られる皇太子妃雅子さま(写真=時事通信フォト)

「究極のキャリアウーマン」だった雅子さま

雅子さまが「均等法第一世代」だったことは、皇室入りしてからの雅子さまのいろいろなことに影響していると思う。