人材争奪は激戦「新卒人気、銀行が首位陥落」

就職情報サイトを運営するディスコが2018年12月7日に発表した就職意識調査(11月時点)では、2009年の調査開始から18年まで志望業界で首位を保ち続けた銀行が、8位に後退した。

その理由について同社の武井房子上席研究員は「まず銀行が採用数を大きく絞ったこと。銀行を志望する学生は安定志向が強く、採用のハードルが上がれば『簡単には入れないのではないか』と考えて志望度を下げる傾向があります」と説明する。

もう1つ大きいのが、銀行が17年秋に“AIを駆使して業務効率化を図る”と発表したことだ。「本来業務効率化は前向きな取り組みなのですが、採用数の抑制も報じられました。そのため、一般職を志望する女子学生が“将来仕事がAIに取って代わられる”と懸念して、志望度を下げているようです」(武井氏)。

逆に順位を大きく伸ばしたのが18年6位から首位に立った「医薬品・医療関連・化粧品」だ。武井氏は「大学院に行かない学部卒の理系女子が、化粧品会社などの商品企画・マーケティングを志望する傾向にあります。医薬品や化粧品のメーカーはホワイト企業のイメージが強く、職場環境を重視する最近の学生から人気が高まっています」と説明する。

人材争奪は激しくなりそうだ。

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(図版作成=大橋昭一)