最近、やけに「SEX」という文字が雑誌の表紙や街中に氾濫していないか? そう思うあなたは観察力が鋭い! その原因は今公開中の映画「セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)」。今、多くの女性誌が特集を組んでいるこの映画だが、主人公はセクシーなハリウッド女優ではなく、ちょっと筋張った40代のおばさん女優で、しかもやたら派手派手な4人組。男の目から見たら一体何がすごいんだ? と思うかもしれない。

今さら周りに聞けない40代男性のために解説すると、SATCは1998~2004年にアメリカで放映されたテレビドラマで、全世界で1億人の視聴者を獲得した。30代独身キャリアウーマン(日本で言うところの負け犬)4人の友情を軸に、リアルなニューヨークのお洒落なスポット、一流ブランドのファッションの映像なども含めて、日本でも大人気だった。ドラマに出てくるカクテル「コスモポリタン」が日本のバーで大流行したほどだった。その4人組が映画になって帰ってきたのだ。

「同窓会で旧友に再会」したような女性ファンの気持ちが、再びブームを盛り上げているようだ。

「毎週NYの友達にビデオを送ってもらった」「続きが気になってハワイまで見に行った」というほど女性たちを熱狂させるこのSATCだが、男性が観るにはちょっと覚悟が必要かも。なにしろ赤裸々なガールズトークが売り。お洒落や仕事だけではなく、周囲の男性たちの「夜の性能」に関しても本音トークが繰り広げられる。「その部分」も含め、未来のパートナー選びを時間をかけて行うのがNY流なのだ。「日本に生まれてよかった」とほっとするかもしれないが、そこに共感する日本女性が多いからこそ、大ヒットしたことはお忘れなく。