「今度こそがんばります」「次は大丈夫です」。そう言いながら、まったく結果が出ない人がいる。なぜダメなのか。スポーツメンタルコーチの鈴木颯人氏は、「本人がモヤモヤする目標を立てているのではないか。焦って“外面”のいい目標を設定しても、心からワクワクできなければ、頑張り続けることはできない」と説く――。

※本稿は、鈴木颯人『モチベーションを劇的に引き出す究極のメンタルコーチ術』(KADOKAWA)を再編集したものです。

「達成できるかどうか」は関係ない

私は、常日頃からクライアントに、「目標を立てるなら、実現できるかどうかわからずモヤモヤするものより、ワクワクするものにしたほうがいい」と伝えています。スポーツ心理学では達成する確率が100%の目標より、50%程度のものがいいとも言われていますが、競技によっては数値で測れないものもあります。そのため、「達成できるかどうか」といった曖昧な基準で目標を設定するのではなく、本人が「ワクワクする目標」を設定することがポイントです。