親からの愛情が得られなかったとき、それを埋めるものは何か。『吾輩は猫である』などの著作で知られる夏目漱石は、生まれてすぐ里子に出され、合計“6人”の親がいる複雑な環境で育った。しかし非行に走ることなく文学者となった。諸富祥彦明治大学教授はその理由を、「親の愛に飢えていた漱石を救ったのは、志を同じくする友人たちとの交流だった」と読み解く――。
※本稿は、諸富祥彦『あの天才たちは、こう育てられていた! 才能の芽を大きく開花させる最高の子育て』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
生まれてすぐ里子に出された漱石
放任主義の親の子どもが非行に走ってしまうというのは、いまも昔もよく聞く話です。子どものやりたいように任せているようでありながら、じつはそこに「親の愛」は介在していない、そんなようなケースです。
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