朝日と毎日はレーダー照射事件をなかなか書かなかった

新聞各紙はレーダー照射事件をニュース面や解説面でそれなりに書いてはいる。だが、すぐ社説に書いたのは産経と読売(12月26日付)ぐらいである。朝日は12月27日付、毎日は12月28日付と、掲載まで時間がかかった。またその内容も日本の正当性を強く主張するものではなかった。どうしてなのだろうか。

国があってこそ、私たち国民がある。その国に対し、隣国からいわれなき非難をされている。新聞の顔である社説でその非難に異を唱えるべきではないのか。

沙鴎一歩は決して国粋主義者でもなければ、右翼でもない。傍目にはむしろ左派に映るかもしれない。それはときの権力者である政権を批判するのが、ジャーナリストの役目だと信じているからだ。

日本の進むべき道を示してこそ社説だ

新聞各紙はきちんと事実関係を取材したうえで、日本と韓国の双方の主張のどちらが正しいかを判断し、日本の進むべき道を社説で示してほしい。

毎年のことではあるが、1月1日付から1週間は新聞各紙の社説に抽象的な話が多く見られた。新鮮なニュース絡みの社説が少なかった。社説を担当する数十人の論説委員たちが、年末年始に休みを取るために前年の12月下旬までに1本の長い社説原稿を何本も作る。その態勢上、仕方がないのかもしれない。

ただ韓国が理不尽に日本を攻撃してやまないときには、正月休み返上で論説委員が集まって議論し、社説を書いて掲載すべきである。そうしなければ、読者は付いてこない。

(写真=時事通信フォト)
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