彦根観光協会、野島断層保存館、関ケ原観光協会、長岡市、田野畑村教育委員会、水俣病資料館=写真提供

(1)彦根城/国宝天守を誇る名城!
滋賀県彦根市金亀町1-1●入場料 一般 800円、小・中学生 200円
「城下にはのちに大老として名を馳せる井伊直弼が失意の日々を過ごした屋敷「埋木舎」がありこちらも必見です。1人の人物をいろんな角度から見るという経験をするためにもおすすめです」
▼行く前に読みたい!
『城の攻め方・つくり方』/中井 均 監修、かみゆ歴史編集部 編集●宝島社●830円+税/「必ずしも有名でない城跡にも工夫と存在理由があるとわかり、城の見方が深まります」


(2)野島断層保存館/実際の断層をそのまま保存
兵庫県淡路市小倉177●入場料 大人 700円、中学・高校生 300円、小学生 250円
「阪神・淡路大震災の震源にある記念館。実際の断層を目の当たりにし、災禍を乗り越えて復興した人間の営みの偉大さに感じ入るきっかけになるでしょう」
(3)関ケ原/合戦を追体験しよう
岐阜県不破郡関ケ原町の中央部一帯(古戦場跡地)●入場料 無料
「風景自体が歴史の風韻を帯びていて、ただならぬ何かを感じさせてくれます。各陣地から見下ろす関ケ原盆地の光景は昔からさほど変化がないと思われるので、当時の武将や将兵になったつもりでたたずんでみては」

▼行く前に読みたい!
『地図で訪ねる歴史の舞台 日本』/帝国書院編集部 編集●帝国書院●2000円+税/「都市や古戦場などをピックアップした記事が、ストーリー感満載で旅心を刺激します」


(4)河井継之助記念館/幕末の風雲児の生き方とは
新潟県長岡市長町1丁目甲1675-1●入場料 大人 200円、高校生・大学生 150円、小・中学生 100円
「河井継之助は開戦には反対の立場でしたが、交渉決裂とともに武士という立場上やむなく徹底抗戦を選び劣勢続きの旧幕府軍の中で気を吐きました。歴史の陰陽、その両面を感じることができます」

▼行く前に読みたい!
歴史漫画『タイムワープ』シリーズ/チーム・ガリレオ 著 イラストは巻による●朝日新聞出版●各1200円+税/「戦国時代の合戦に参加するなど、冒険心を満たすしかけがいっぱい。大人が読んでもハマります」


(5)水俣病資料館/負の歴史から学ぶ
熊本県水俣市明神町53●入場料 無料
「発展には功罪の両面があります。周辺にはチッソの工場排水口あとも残っていて、負の歴史を追体験できます」

▼行く前に読みたい!
『はっけん! NIPPON(にっぽん)地図と新聞で見る47都道府県』/グループ・コロンブス構成・文 古谷充子 絵●PHP 研究所●3200円+税/「情報があえて雑多に羅列されていて、眺めているだけでわくわくしてきます」


(6)田野畑村民俗資料館/歴史の脇役にもドラマあり
岩手県下閉伊郡田野畑村田野畑128-9●入場料 一般 300円、高校生・大学生 200円、小・中学生 150円
「三閉伊一揆(1847、1853年)の資料を展示している資料館。この一揆は、農民側の主張が全面的に認められたという意味で画期的なものでした。歴史の脇役がひっそりと、しかし重厚なドラマを展開していました」

▼もっと学びたい人には
『琉球戦国列伝─駆け抜けろ! 古琉球の群星たち!』
/上里隆史 著、和々 イラスト●ボーダーインク●1500円+税/「沖縄を知る入門書としてうってつけ。これを入り口にして県内各地の城跡などを巡ってみましょう」


『世界のともだち』シリーズ/著者は巻による●偕成社●各1800円+税/「各国の小・中学生を主人公にして、日常風景を写真とともに紹介。世界に目を向ける第一歩としておすすめです」

高濱正伸(たかはま・まさのぶ)
1959年、熊本県生まれ。「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」代表。東京大学農学部卒、同大学院修士課程修了。『子育ては、10歳が分かれ目。』など著書多数。
 
(構成=小澤啓司 撮影=尾関裕士 写真=Getty Images、iStock.com 施設、本の解説=川幡智佳、狩野 崇 写真提供=国立科学博物館、かつやま恐竜の森、アクアマリンふくしま、さいたま緑の森博物館、科学技術館、彦根観光協会、野島断層保存館、関ケ原観光協会、長岡市、田野畑村教育委員会、水俣病資料館)
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