どこまでも安倍首相が嫌いな朝日新聞

朝日新聞も9月12日付の社説で日露首脳会談を取り上げているが、産経社説と違ってロシアではなく、安倍首相を批判している。

冒頭から「安倍首相は政権5年9カ月の実績の一つとして、外交を掲げる。その看板と実態がかけ離れているのがロシアとの関係だ」と指摘する。続けてこう書く。

「平和条約の交渉が進んでいるかのような発言は、誇張が過ぎる。現実から遊離した説明は国民の理解を妨げるうえ、国際的な疑念も招きかねない」

朝日は安倍首相批判に生きがいを感じているようだ。安倍首相がどこまでも嫌いなのだろう。

朝日社説は「今回も、北方四島での共同経済活動を実現させる明確な道筋は開けなかった」と述べ、「実際は2年前の合意以降、交渉は滞り続けている」と解説する。

ならばどうすれば北方領土問題を解決できるのか

そのうえで朝日社説は北方領土問題対する社論を展開していく。

「理由は明白だ。活動をめぐる考え方そのものが異なるからだ。ロシア側は、ロシアの法律が適用されるとしている。人々の往来の仕組みも、四島に限らず、サハリン州と北海道全体が対象だと主張している」
「日本側は四島だけに適用される特別の制度をめざすが、溝は深い。そもそも仮に共同経済活動が実現しても、領土問題の打開につながるわけではない」

ならばどうすれば北方領土問題を解決できるのか。

朝日社説は「そんななか、日本は主要7カ国の一員としてロシアに制裁を科しつつ、プーチン氏を持ち上げる首脳会談を重ねてきた。法の支配などの原則を毅然と主張しない日本の姿に、疑問の目が注がれても仕方あるまい」と訴えるが、具体的解決方法にははっきりとは言及してない。そこが残念である。