体に覚え込ませたらたちまち1時間以上の時短効果

【(8)罫線を引く】

作表で罫線を引く場合、通常なら、「セルの書式設定」から「罫線」タブを選んで罫線の種類を指定しなくてはなりません。でも、「Ctrl」+「Shift」+「6」を押せば、選択していた範囲の外枠を一瞬で引くことができます。削除の場合は、「Ctrl」+「Shift」+「_(アンダースコア)」です。

【(9)目的のセルに移動】

エクセル作業で地味に時間を取られます。延々とスクロールダウンしたり矢印キーを連打したりして、イラついた経験を持つ人も多いはず。瞬間的に目的のセルまで移動するワザを紹介します(図2)。

※『仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速エクセル仕事術』より編集部作成

まず、現在のカーソル位置からブック内の先頭(A1)までジャンプできるのが「Ctrl」+「Home」。いったんデータのトップに戻りたいときに使えます。同じ行の先頭に戻りたいなら「Home」だけでOK。

見たいセルの行列がわかっているなら、「Ctrl」+「G」でジャンプのダイアログを開きます。「参照先」ボックスにセル名を入れて「OK」を押せば、指定のセルに最速でたどり着きます。特に人とやりとりしているときに「Hの85を見て」などと言えて便利です。

【(10)シートの切り替え】

最後に、エクセルのどんな作業でも煩わしいのがシートの切り替え。「Ctrl」+「PgDn」で右方向に、「Ctrl」+「PgUp」で左方向に切り替えるワザは意外と知られていません。複数のシートをまたぐ作業に非常に便利です。

以上のワザを使いこなすと、1時間以上の時短になります。筋トレのように何度も繰り返して、体で覚えてしまいましょう。

岡田充弘(おかだ・みつひろ)
カナリア代表取締役
クロネコキューブ代表取締役。大手コンサルティング企業などを経て現職。600にもおよぶパソコン時短ワザを集めてマニュアル化している。著書に『仕事が速い人ほどマウスを使わない! 超速エクセル仕事術』ほか。
(構成=小島和子 撮影=篠原沙織 写真=iStock.com)
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