新聞の見出しを、毎日チェックせよ

勉強しよう、知識を身につけようと思ったら、いろいろと準備をしてから始めようとするのではなく、「とにかくやってみること」――、これが何より大事です。そこで、40代が情報弱者にならないために、すぐに実行でき、習慣づけてほしい2つの方法をお伝えしましょう。

早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問 野口悠紀雄氏

1つ目は、「毎日、新聞の1面から3面までの見出しをチェックすること」。世間が何に関心を持っているかを知ることが目的です。本文まで読む必要はありません。本文は必要なときにWebを探せば、ほぼ確実に見つかります。切り抜きをする必要もないのです。

「それならテレビのニュースでもいいのではないか?」という人もいるでしょう。しかしそれだと、30分から1時間もの間、テレビの前に拘束されることになるので非効率。またテレビによるニュース提供は、発信者が選択した情報を一方的に受け取るという意味で、受動的です。情報を自分で取りにいくためには、新聞や雑誌のほうが適しています。

習慣化したい2つ目は、「わからない言葉を必ず検索すること」。上司や取引先と話をしていてわからない言葉が出てきたら、すぐにインターネットで検索をするのです。新聞や雑誌などで目にする「わからない言葉」も同様です。

今やパソコンを使わなくとも、スマートスピーカーに話しかければ検索できる時代です。いつも身近にあるスマートフォンでも音声検索が可能です。音声検索ができるようになったことの意味は非常に大きいと思います。パソコンを起動して、検索サイトにアクセスし、キーボードを叩いたりする面倒な手間がなくなったのですから。なお、私は原稿執筆にも音声入力を活用しています。朝、公園で1時間くらいスロージョギングする間に、音声入力で雑誌記事1本分くらいの原稿を書き上げられます。

検索を始めるとネットサーフィンに興じてしまうことがあります。知的好奇心が高じるという点ではいいことですが、知識の体系を知らぬままに個々の言葉を調べていると、森に迷い込んだようになり、出口が見えなくなることがあります。これが、カリキュラムがない中で独学する際の問題です。この点は注意するよう心がけておきましょう。