現在はバブル経済の1988年から89年の相場に近い

一方、経済評論家の山崎元氏は、今回起きた米国株下落を発端とする世界株安を“シャンパンタワー”にたとえる。

「大量に積み上がったシャンパングラスのうち、頂上近くの2~3個が落ちたような状態。でも、全体は崩れていない。上昇相場の後半から終盤にかけてよく見られる現象のひとつです。上昇相場が終焉に向かいつつあるのは確かですが、すぐ終わるわけではなく、もうしばらくは続くと見ていいでしょう」

では、いずれやってくるという“本当の終焉”までは、どれぐらいの猶予が残されているのだろうか。

「かつてのバブル経済の動きをなぞるとすれば、現在は1988年から89年にかけての相場に近い。ここから少し気を取り直して高値に戻り、バカバカしいぐらいの好調が続いた後、ドカンと下がるでしょうね」

世界経済の見通しも気になるところだが国内、特に身近な都道府県単位の動向はどうか。図では都道府県別の国内における域外への競争力と海外への輸出力を示している。東京オリンピックに向け、競争力を高める地域が勝者になる。