「JAL」が「ANA」に差をつけられた理由

2018年2月に発表された国内航空大手のANAとJALの中期経営計画。航空経営研究所の赤井奉久所長は、成長著しいLCCへの対応に両社の差が表れていると指摘する。

「ANAは国内線の市場支配力を維持するために、高収益の羽田発着の基幹路線を自社や提携する会社で確保。さらにLCCのピーチ・アビエーションを子会社化してLCC拡大の歯止めを図る戦略を描いています。一方、JALはLCCのジェットスターに出資しておきながらLCCにどう対応するのか見えてきません」

(図版作成=大橋昭一)
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