失敗の記録を解決策のストックにする

これまでお話ししてきたように、失敗に対しての解決策や、失敗パターンを意識するようになると、失敗に対してアンテナを張れるようになります。

どういうことかと言うと、なんらかの問題にぶつかったときに、

「これはあの解決パターンで解決できるんじゃないかな」

と気づけるようになってくるのです。

なんとなくでも解決策が見えれば、自然と「うまく乗り越えられるはず」というポジティブな発想が出てきます。また、失敗の恐れがある局面でも、そこから逃げるのではなく、チャレンジしようという姿勢で臨むことができます。つまり、失敗することが怖くなくなるということです。

失敗と挫折を記録すること、その記録を活用することによって、恐れずに挑戦できるようになる。まさに、失敗と挫折が武器になったということでしょう。

ここまでくると、「失敗しても自分はそれを活かして成功することができるのだ」という確信が生まれているはずです。実は、これこそが、失敗や成功を武器にするための最も重要な要素です。

極めてシンプルなように見えますが、この確信を手に入れることが、失敗を記録する目的だと言っていいでしょう。

日々の記録がメンタル強化の武器になる

失敗が成功につながったと確信するには、失敗と成功があるだけでは不十分です。それだけでは、「うまくいったときはうまくいった。うまくいかなかったときはうまくいかなかった」という認識で終わってしまいます。失敗したことがはっきりと認識されていて、その失敗をどのように解決し、結果として成功につながったのかも認識できなければいけません。そのために、記録が必要なのです。

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失敗はその過程の記録をとることによって、初めて活かすことができます。それを成功と結びつけてしまえば、自信につながります。つまり、

「失敗は怖くない」
「失敗しても乗り越えられる」
「だから挑戦しよう」

というマインドを持てるということ。これは折れない、強いメンタルそのものではないでしょうか。

失敗・挫折を武器にしたメンタル強化は、日々の記録という地道な努力によって実現できるのです。

DaiGo(だいご)
メンタリスト
ジェネシスヘルスケア株式会社顧問。新潟リハビリテーション大学特任教授。慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は累計200万部を超える。
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