ストレスとどう付き合うべきか。メンタリストのDaiGoさんは、「ストレスが害になるか、プラスにはたらくかは、その人の考え方次第。うまく活用すれば、自分の成長に役立てることもできる」と説きます。ストレスを味方につけるために必要な考え方とは――。

※本稿は、DaiGo『ストレスを操るメンタル強化術』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

ストレスは本当に悪者なのか?

今ではなんとなく、「心にも体にも悪いもの」とみなされているストレスですが、どう悪影響を及ぼすのか、どの程度悪いものなのか、そもそもストレスとはなんなのか……についてはよくわからないのではないでしょうか。

DaiGo『ストレスを操るメンタル強化術』(KADOKAWA)

とはいえ、これまでの研究成果にもとづいて、はっきりしてきたことはあります。それは、「ストレスは必ずしも悪いものではない。考え方次第で、ストレスは悪い影響を与えることも、いい影響をもたらすこともある」ということです。

そう、ストレスは必ずしも悪者ではない、というのが現在の定説なのです。

たとえば、スタンフォード大学の心理学者、ケリー・マクゴニガルは「ストレスは人を賢く、強くし、成功へと導きます」(『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』大和書房)と断言しています。

考え方を変えれば、大きなストレスを受けたときに、それが成長につながることもある、というのです。

だとすれば、ストレスはメンタルが弱い人にとって必ずしも敵ではないことがわかるでしょう。それどころか、メンタル強化の味方につけることさえできるのです。

「ストレスは成長をもたらす」と考える

では、ストレスの質を変え、メンタル強化のための味方にするにはどうしたらいいのでしょうか。その答えは実にシンプルです。

ストレスをメンタル強化のための味方にするには、「ストレスは心や体に害があるもの」と考えるのではなく、「ストレスが自分に成長をもたらしてくれる」と考えることなのです。

「えっ、そんなことでいいの?」と拍子抜けするかもしれません。しかし、こうした考え方──心理学でいう「マインドセット」を変えることで、ストレスの質が変わっていくことは、科学的に証明されています。