ビジネスマンにとって「胸元」は経歴と権威、そして色気を表現する重要なポイントです。特にネクタイは剣。目上の人にアピールする場合、柄は相手から見て右肩上がりのストライプにしましょう。ストライプには「斬る」イメージがあります。改革や革新、希望を印象付けるのに効果絶大です。
また、笑顔は「立場の信頼」を勝ち取るポイントです。まず口角を引ききること。そのうえで、相手から見える歯の本数で3種類の立場を印象付けます。0本=組織のリーダー、4本=信頼される上司、8本=同僚、部下です。政治家のポスターでは、「党首・総理」は口を結び、新人候補者は親しみを出すために歯は8本。歯が4本は経験と自信を表し、目上の人の信頼を得るのに最強です。
そして会話では、話す早さと頷き方が重要。リーダーはNHKのニュースと同じ1分間約300文字。エネルギー溢れる部下を演出するならバラエティー番組の340文字/分です。そして頷きと沈黙を使い分けましょう。真剣さを伝えるには、頷くのはゆっくり1回。何回も「うんうん」と頷くと相手に迎合しているような印象を与えてしまいます。頷く直前に3秒の「沈黙」を入れると信頼感は一気にアップします。「しっかりと取り組ませていただきます」と言葉を添えれば、魅力倍増確定です。
▼どんな人からも一瞬で好かれる笑顔
印象は「見える歯の数」で決まる
印象は「見える歯の数」で決まる
(左)リーダーシップ:0本
政治家では口を結んだ「党首・総理」のポスターに多い。リーダーとしての意志と決意を表す
(中)信頼:4本
当選2期目以降の政治家に多い笑顔。余裕を感じさせ、経験とさらなるチャレンジを表す
(右)親しみやすさ:8本
新人候補は警戒心を取り除き、有権者との距離感を縮め「安心できる存在」をアピール
(構成=吉田茂人 撮影=奥谷 仁 写真=iStock.com)