吉本興業のタレントを経て、営業マン・起業家に転身した殿村政明さん。なぜ転進が成功したのか。殿村さんは「笑い」のメカニズムを分析し、営業に役立つ「話し方」を教えています。そのポイントとは――。

信念を置いたのは「礼儀正しくて面白い人」

関東の人でも関西の人でも、男でも女でも、人は笑うと距離感がいきなり縮まるものです。その理由は警戒という壁が崩れてリラックスするからです。

私は吉本興業の芸人を経てハウスメーカーに営業マンとして就職し、その後独立して起業家となり、現在は笑いのスキルでコミュニケーションの活性化を目的とする「笑伝塾」を営んでいます。

私が営業マンとして就職したばかりの頃は「丁寧」をモットーにやっていましたが、営業成績はボチボチという程度で、決して褒められたレベルではありませんでした。しかし、まわりの先輩でトップ営業マンと言われる人たちは、丁寧なだけではなく、冗談や笑いを取りながら接客していることに気づき、吉本時代の笑いのスキルを積極的に出していくことにしました。その結果、1年後には全社トップの営業マンとなり、退職するまで維持できました。