笑いやユーモアは仕事をするうえで、大切な役割を果たす潤滑油だ。実業界で「コミュニケーションの達人」として名高いアサヒグループホールディングスの泉谷直木会長が、3つのシーン別にビジネス・ユーモアのコツを伝授する――。
(1)パーティ・披露宴にて
泉谷直木●1948年生まれ。京都産業大学を卒業後の72年、アサヒビール入社。広報部長などを経て2003年取締役。10年社長。アサヒグループホールディングスの発足により11年同社社長兼COO、16年から会長兼CEO。
米海軍のリーダーシップについて書かれた本を読むと、リーダーに不可欠な能力のひとつに「ユーモアのセンス」が挙げられている。リーダーには場の雰囲気を和らげ、部下の心を落ち着かせるためのユーモアのセンスが必要なのだ。
ただし、仕事におけるユーモアは、相手を笑わせればそれでいいというものではない。次のような注意点がある。
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