2015年10月に世界保健機構(WHO)の国際がん研究機構(IARC)が、「ハムやベーコンなどの加工肉を毎日50g食べると結腸がんや直腸がんになるリスクが18%高まる」とする報告書を発表しました。これは世界の研究論文約800本を分析して得られた結果だそうです。つまり、ハムを毎日たくさん食べていると、ニトロソアミン類の影響によってがんが発生しやすくなると考えられます。

なのでこの2択であれば、たまごサンドを選びましょう。実はたまごサンドは炭水化物のほか、たんぱく質、脂肪、ビタミンなどを一度に摂ることができる優秀な食品なんですよ。
ご自分でハムを買うときは、「無塩せきハム」と呼ばれる商品には亜硝酸ナトリウムが含まれていないのでオススメです(例:信州ハムの「グリーンマーク」シリーズ)。

サラダ編:マカロニサラダ vs. ポテトサラダ(ローソンセレクト)
マカロニサラダ(左)、ポテトサラダ(右)

食べるなら、「ポテトサラダ」です。マカロニサラダにはミックスサンド同様、「ハム」が入っているからです。

一方、ポテトサラダには増粘材の「キサンタンガム」という添加物が入っていますが、こちらは人間に投与したところ、血液、尿、免疫、善玉コレステロールなどに影響は見られず、総コレステロールは10%減っていたので問題はないと判断しました。ただサラダの中ではカロリーが高めなので、そういった意味では食べ過ぎに注意です。

ハムが入っていないマカロニサラダもあるので、表記を見るクセをつけると良いでしょう。

おにぎり編:明太子マヨネーズ vs. 炙り焼きたらこ(ファミリーマート)
明太子マヨネーズ(左)、炙り焼きたらこ(右)

食べるなら、「炙(あぶ)り焼きたらこ」です。実は明太子にもハム同様、黒ずみを防ぐ目的で発色剤の亜硝酸ナトリウムが添加されています。魚卵にはアミンが特に多く含まれていますが、これが亜鉛酸ナトリウムと化学反応を起こして、発がん性のあるニトロソアミン類に変化します。

「炙り焼きたらこ」の場合、亜硝酸ナトリウムが添加されていないたらこを使っているので、セーフです。

アスパルテームだけじゃない?知っておきたい人工甘味料

アスパルテームという言葉を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

低カロリーをうたったダイエット系のジュースやお菓子に使用されている食品添加物で、砂糖の200倍の甘味があるため、カロリーをおさえることができるとして非常に人気があります。

アスパルテームのほかに、スクラロースやアセスルファムKといった人工甘味料もありますが、こちらもアスパルテーム同様の力を発揮し、あめ、プリン、アイスクリームなどのほかに、ガムやビールなどいろいろな食品に入っています。