「事実上の日米安保発動」とまでいわれた震災後の日米連携“オペレーション・トモダチ”は、震災当日の11日から始まっている。

防衛省 陸上幕僚監部 <strong>笠松 誠●</strong>普段は冷静沈着な氏も、感に堪えないように話す。「今回は実にきれいな戦略的分業ができました。空港復旧を米軍が担ってくれたおかげで、陸自は人命救助に専念できた。彼らは『人命救助こそ、日本人がやるべきだ』と申し出てくれたんです」
防衛省 陸上幕僚監部 笠松 誠●普段は冷静沈着な氏も、感に堪えないように話す。「今回は実にきれいな戦略的分業ができました。空港復旧を米軍が担ってくれたおかげで、陸自は人命救助に専念できた。彼らは『人命救助こそ、日本人がやるべきだ』と申し出てくれたんです」

在日米軍司令部と自衛隊との間で、米軍の全面協力と、そのための「共同運用調整所」の設立が合意され、東京・市ヶ谷の防衛省の中枢に米軍将校が詰める異例の体制が成立。数時間後には菅直人首相から北沢俊美防衛相に「大規模震災災害派遣命令」が出され、オバマ米大統領は「日米の友情と同盟は揺るぎない」との声明を発表した。

仙台空港が復興のシンボルとして“指名”された目的は2つ。広範囲にわたり鉄道・道路が寸断された中、大量の物資を空路で送り込むための拠点=ハブ空港とすること、もう一つは、冠水し、瓦礫とヘドロと車の残骸で埋まった空港を目に見える形で復旧、アピールすることによる心理面の効果だ。