「中高年以上の人は、割高な保険や今の医療ニーズにマッチしていない“使えない”保険に入っていることがあります。保険は見直し効果が高いので、必ず確認してください」

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「投資をするなら、中長期で見て上がっている『純金積み立て』が有力候補。実物資産はインフレに強いので、将来を見据えて資産のある程度を純金に換えてもいいでしょう。金だけでなく、ジュエリーに交換できるものもあり、気に入るデザインさえあればお得です」

「もしすでに株を保有しているなら、『貸株』をしてみましょう。これは、株を証券会社に貸し出すことで、レンタル料として相応の金利が支払われるサービス。この金利は銀行預金よりも高いことが多く、なかには10%を超えるものも。たとえば金利が1%だとすると、300万円貸株すれば年間3万円の収入になります。証券会社を選べば、配当金や株主優待も受け取れるので安心してください」

ただし、長期保有で株主優待の内容がグレードアップする銘柄を持っている場合、貸株によって対象から外れてしまうこともある。株主優待でアップする金額と、受け取れる金利の額を比べて判断しよう。

車を手放せば年間数十万の支出減

「家や車を『本当に必要なのか』見直すことも大切です。たとえば、車を手放せば税金や維持費で年間数十万円のコストダウン。通勤に車を使うレベルの地域でなければ、必要なときだけレンタカーを利用すれば十分だと思います」

「またメディアで取り沙汰されている『空き家問題』や『ゴミ屋敷問題』も人事ではありません。老いて体の自由が利かなくなると、広い家を整備・維持していくことが難しくなるからです。そこで最近増え始めているのが家の『減築』です。部屋数を少なくしたり、2階建ての家をワンフロアにしたりするのです。もちろんお金はかかりますが、今後の生活が快適になり、掃除などの負担や労力も軽くなると思えば安いもの。検討する価値はあると思いますよ」

黒田尚子

ファイナンシャルプランナー
個人向けの相談業務、セミナー・FP講座等の講師、書籍や雑誌・Webサイト上での執筆など幅広く活動する。

 
(写真=PIXTA)
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