また、「現役時代の社内での円満な人間関係が仕事に結びつきました」と話すのが、元富士電機社員で8年前に省エネ関係のコンサルティング会社「省エネルギープロジェクト」を立ち上げた福田英治さんです。

念願のカフェも10カ月で閉店……

省エネのエンジニアだった福田さんが定年退職すると、携わっていたプロジェクトの検証業務をできる人材がいなくなってしまい、定年1年前から業務の請負会社の立ち上げを提案し、内諾を得たそうです。「専門知識もさることながら、円満な人間関係で安定した仕事をスタート当初から持てたことが成功の一因です」と福田さんは顔をほころばせます。

このほか、人脈を生かして毎月約80万円を稼いでいる「マグネット24」の齋藤智さんや、東京・代々木にあるドイツビール専門店を1500万円で買い受けて切り盛りする「プラムフィールド」の平尾正裕さんらにも取材をしました。

さらに、せっかく開業したカフェをわずか10カ月後に閉店せざるを得なかった杉原義男さんからは、共同経営の難しさという貴重な話を聞くことができました。

50代といわず、40代後半にもなれば、自分のセカンドライフが気になってくるはず。先人の取り組みから学ぶべき点は多いかと思います。ぜひご一読ください。

【関連記事】
定年後、役に立つ資格ベスト7
「夫の定年」までに夫婦で合意すべき5カ条
なぜ定年後のボランティア長続きしないか
"残業するヤツが偉い"と信じた50代の末路
退職金を2回貰える人、貰えない人