2カ月の糖質制限で体重が87kgから62kgまで減った
さて、言うまでもありませんが、女性は見られることを意識する性です。よって、健康や美容に投資することは常に重要事項ですので、余裕のお金ができれば食生活も改善してジャンク・フード、ファスト・フード、チェーン系のレストランを避けるのは、自然なことにように感じます。そもそも高所得者にとって食事は、「量より質」ですので。満腹感ではなく、口にした瞬間のサプライズ感がすべてなのです。
こうした健康や美容に投資する傾向がここ数年で高収入の男性にも顕著に見られるようになったと思います。満腹にするのが食事の主目的なら、小麦(麺類、パン、お菓子など)、お米、ジャガイモなど糖質中心の食事が効率的です。しかも、これらは極めてコストパフォーマンスがいい。
ここのところ糖質制限がはやっていますが、僕の周囲のお金持ちの多くもこれに取り組んでいます。僕もダイエット目的ではありませんが、歯科医院の経営にたずさわっている関係で、ある研究論文の内容を知るところとなり、糖質制限を始めました。すると87kgだった体重が2カ月で25kg減の62kgまで減りました。
(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19405829)
この研究というのは、4週間、旧石器時代食(脂肪分の少ない肉と魚を食べ、小麦を中心とした穀物、イモ類、乳製品などをとらない)をとる代わりに4週間歯を磨かないという実験です。
▼旧石器時代食 昼も夜も生の肉を焼いて食う
農耕文明が始まってわずか1万年ですが、その期間では人類の遺伝子は農耕文明に適応することができず、旧石器時代の先祖と同じような食事こそが人類の遺伝的な特質に合った理想的な食事法だという考えです。狩猟採集民のような食生活(糖質制限)を送れば、健康でいられる。心臓病や高血圧、糖尿病、がんなど、現代人を苦しませる病を予防できるのではないかというのです。
旧石器時代には当然、歯ブラシもありませんでしたので歯も旧石器時代食をとって過ごす4週間は一切磨きません。実践した結果は4週間もの間、歯を磨かなかったにもかかわらず、歯茎からの出血は減り、歯周ポケットも改善された、というものでした。
今、糖質制限と銘打った加工食品がたくさん発売されていますが、可能な限り旧石器時代食のように糖質摂取を徹底的にやめるのは当然ですが、非加工の肉も避けることになります。よって、現代ではおのずと食費が高くつくことになます。僕の標準的な食事は、昼は鉄板焼き、夜はステーキか焼き肉というものです。生の肉を焼く。シンプルな料理です。