幸せが続く人に共通する「3つの思考習慣」

私の観察では、幸せに生きる人、豊かさ感が持続する人を次の3つの思考習慣が共通しています。

ポイントは、自分ではコントロールできない事柄には執着せず、コントロールできる領域、例えば、心の持ち方や物事の捉え方によって幸せを得る習慣があることです。

【幸せが続く思考習慣その1:自分の真の声を聴く習慣

自分にとって何が幸せなのか。自分の中にはどんな欲求があるのか。何が自分の精神衛生を悪くするのか。これらは、人によって違います。つまり、それらの正体を知るには自分の心に聴くより他にありません。

幸せを得る習慣を持ち、豊かに生きている人は、自分の心の声を聴くことができます。仕事などで慌ただしい時間を過ごしながらも自己対話の時間を作り、その中から浮かび上がってくる感情を素直に受け取ることができます。

【幸せが続く思考習慣その2:今この瞬間にいる習慣

人は案外「目の前のことや今この瞬間の感情」を十分に味わうことができません。豊かな気持ち、穏やかな気持ち――。「今この瞬間」にそう感じてもいいはずなのに、人の思考は、未来の不安や過去の後悔に行ったり来たりして、ハッピー感を感知できないことが多いのです。

週末、子どもと遊びながら月曜日の仕事の心配をしたり、1つの仕事をしながら別のTODOが気になって意識が分散したり、ゆっくり湯船に浸かっている時にリラックスするのではなく今日上司から言われた嫌な言葉を思い出したり。

ふと浮かび上がる別案件の「気がかり」なことに心を支配されてしまい、本来満喫すべき今の幸せな感情が台無しになるという具合です。これに関しては過去の記事『雑念のない時間が多い人ほど、幸福に近づく』(http://president.jp/articles/-/21564)をヒントになさってください。