「老後の適職」探しの方法、教えます
とはいえ、自分本位でやりたい仕事を選ぶ……言葉にすることは簡単ですが、自分が何をしたいか、どんな仕事が向いているのか、はっきりと答えられる方は少ないかもしれません。
自分自身を理解するためには、第三者的な観点があると便利です。下の図は、アメリカの行動心理学者のウィリアム・ムートン・マーストン博士が作ったDiSCという自己分析ツールを基にした分類です。
縦軸は行動のペースです。上にいくほどペースが早く、下へいくほどゆっくりです。横軸は人間関係に対する態度で、右にいくほど開放的で人付き合いが多く、左にいくほど抑制的で、人を巻き込むよりも1人で仕事をするのが好きなタイプです。
イメージしやすいように動物に例え、それぞれのタイプの特徴をいくつか挙げています。あなたはどの動物にあてはまりそうですか?
【くまタイプ】
◇自分の意見ははっきり言う方だ
◇即決することが多い
◇部下からの頼みごとは断れない
「くま」は、自分が優位にたって主導権を持ちたいタイプです。
経営者や自営業者などにぴったりで、自己の価値を高く評価しており、仕事中心で成果主義の傾向があります。
【ねこタイプ】
◇定番ではないものをよく選ぶ
◇行き当たりばったりになることが多い
◇買い物が好きで多趣味である
「ねこ」は、楽観的です。
早急に成果を出したい点では「くま」と同じですが、「くま」との違いは、なんとか「なる」と考えるところ。「くま」は自分の努力でなんとか「する」のですが、「ねこ」は楽観的なのでなんとか「なる」と思う傾向が強いでしょう。
社交的で、人から褒めらるのが好きですが、褒められないとしょげてしまいます。自営業者や芸術家など自由な働き方ができる仕事が向いています。
【いぬタイプ】
◇競争を好まない
◇人に譲ることが多い
◇すぐに謝ってしまう
「いぬ」はゆっくり、おっとりしていて、チームプレイに向いています。
我慢強く、慣例や前例に倣うことを好み、現状を維持して波風をたてることは避けたいタイプです。金融機関に勤めている方にはこのタイプが多いようです。
【ねずみタイプ】
◇1日の予定は決めておきたい
◇細かいところが気になる
◇予期せぬことが起きることを恐れている
「ねずみ」は、正確さ、論理的な整合性にこだわります。
自制心があり、コツコツと頑張りますが、自分のやり方を批判されることを恐れる傾向があります。また、仕事の質の向上にこだわり、完璧主義な傾向が強いでしょう。